ウイルス感染でどこも大騒ぎですが、先日入院していた慈恵医大でも、
まだ今ほど騒がれてはいなかった物の、回診時にマスクを配られ、手の消毒等、徐々に広がりを見せてはいました。
しかし、病院とはありがたい場所で、しかしながら、従事者は大変な所です。
ドラマで見る病院は、ストーリー化されていて、何が本当かわかりませんが、ほんの少しの間、
実際を体験して、本当に凄い所だと思いました。
24時間体制で、いつも救急車のサイレン、ナースコール。アレルギーで難しいと言われていた手術の後、
ああ、ここにいれば大丈夫だと安心して、本当に療養できる体制。
何より、先生はお若く、有能で、素晴らしい。私はこの目を神様にもらったと思っていますが、
目をくれたのは主治医の先生です。正にゴッドハンド。
余計なことは何もおっしゃらず、大丈夫だといつも。質問には何でも答えて下さりました。
慈恵医大は、私のいる中目黒から近く、入院した部屋は、東京タワーの目の前。
だから、夜景が素晴らしい。
白内障は、目の中のレンズである水晶体が濁り、視力を失う病気で、このレンズを人工の物に
替える手術を行います。先生はいったい今まで何人の目を見えるようにしてきたのか?
身を持って体験すると、すごい事だと感動します。
回診で、他の先生に見て頂いた時、カルテを見て、こんなに少ない薬で手術したのかと驚かれました。
アレルギーがあるので、最低限の薬で行ったのです。そして、レンズの濁り以外全く異常の無かった私の目は、
文字通り水晶のような透明のレンズを入れることで、驚くほど綺麗になったのです。
その、主治医ではない先生は、あまりに綺麗になったので、はー、これは・・・と、びっくりして、見ることを楽しんで下さいと、
おっしゃいました。
若い人ほどあるという、両脇の視野の欠けはあるものの、これも、脳が修繕してゆくと言うことです。
この病院は、食事も洋食と和食で選べます。私が一番美味しいと思ったのは、ナポリタン。絶品でした。
自分で言うのも何ですが、術後、最初に見た自分の作品にも驚きました。箔が繊細に散っているのを、
いつもぼんやりと見ていただけでしたので、こんなに綺麗だったのかと・・・。
そして、あんなに見えていなかったのに、ちゃんと作っていたのだと、自分ながらに嬉しくなりました。
ただ、思うのですが、目は見えていなくても、手は覚えています。感覚があります。
また、作れる。
病院のある街は、お寺を中心に造られています。それが、窓から見えました。パワースポット。
そう、やはりこれは、ゴッドハンドにもらった目です。今日、近眼用の眼鏡を作りに行きましたが、
白内障の手術後でも、ここまで回復するのは素晴らしいと言われました。
この目で、今度は私が誰かを助けたいと思います。